能・狂言の曲目説明

能の代表的な曲目

現存する約240番の演目の中から、能が持つ「幽玄」の世界観を余すところなく伝え、
古来より多くの人々に愛され続けてきた名作を5つ厳選してご紹介します。

養老

不思議な水の湧き出る泉があると聞いた天皇の勅使が、美濃国(現在の岐阜県)を訪れ、老人と息子の親子に出合います。老人は、息子が見つけた、この瀧の水を飲んだところ、心身ともに元気になり、長寿を保つようになったと養老の瀧のいわれや、水の徳について語ります。やがて天より光、音楽、花が降り注ぎ、山の神が現れ、颯爽と舞を舞い、水のように清らかな泰平の御代を讃えるのでした。

敦盛

源氏の武将、熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)は、一ノ谷の合戦で平敦盛(たいらのあつもり)を討ち取りますが、世の無常を感じて出家し、蓮生法師(れんしょうほうし)と名乗っています。蓮生が弔いのため、一ノ谷を訪れると敦盛の霊が現れ、弔いに感謝し、懺悔(ざんげ)の物語を語り始めます。「平家物語」巻九「敦盛最期」などを題材に、十六歳で散った美少年・敦盛を主人公とした修羅能(しゅらのう)です。

羽衣

三保の松原に住む漁師の白龍(はくりょう)は、ある春のうららかな日、松に美しい衣がかかっているのを見つけ持って帰ろうとします。すると天女があらわれ羽衣を返すよう声をかけます。一度は断った白龍ですが、天女が悲しむ様子を見て、天女の舞を見せてくれることを条件に羽衣を返すと答えます。羽衣を身につけた天女は美しく舞を舞い、天に帰って行ったのでした。
風土記(ふどき)などにみられる「羽衣伝説」を題材とした、能の代表的な作品です。

安宅

兄の源頼朝(みなもとのよりとも)に追われる義経(よしつね)は、弁慶らと山伏(やまぶし)に変装し、奥州(おうしゅう)(東北地方)に落ちのびようとします。安宅(あたか)の関にたどり着いた一行は義経を強力姿に仕立て、関を通ろうとします。怪しむ富樫に見咎められますが、弁慶のとっさの機転により、危機を脱出するのでした。
歌舞伎十八番「勧進帳(かんじんちょう)」のもとにもなった作品。劇的な起伏に富み、息もつかせぬ展開がみどころです。

石橋

唐へ赴いた寂昭法師(じゃくしょうほうし)は、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)が住むという清涼山(しょうりょうせん)を訪れます。清涼山へと続く石橋を渡ろうとすると霊獣の獅子が現れ、山一面に咲く紅白の牡丹に戯れ、万歳千秋をことほぎ舞い遊びます。
荘厳重厚な雰囲気の前場、そして、「乱序(らんじょ)」と呼ばれる登場楽に始まり、豪壮華麗に獅子が舞う後場と、見どころ聞きどころの多い曲です。

狂言の代表的な曲目

庶民の日常を明るく描き出し、人間の本質を鋭く、かつユーモラスに突いた狂言の演目の中から、
現代の私たちも共感し笑える傑作を5つご紹介します。

末広

山での修業を終えて、故郷に帰る途中の山伏は、おなかがすいていまい、おいしそうな柿がなっているのを見つけ、木に登って手当たり次第に食べ始めます。
そこへ見回りにやってきた柿の木の持ち主は、大事な柿を勝手に食べている山伏を見つけ、腹を立てて声をかけます。あわてて木の陰にかくれた山伏ですが……
無断で柿を食べたことを素直に謝ることができず、なんとかごまかそうとする山伏の姿を面白おかしく描いた作品です。

附子

山での修業を終えて、故郷に帰る途中の山伏は、おなかがすいていまい、おいしそうな柿がなっているのを見つけ、木に登って手当たり次第に食べ始めます。
そこへ見回りにやってきた柿の木の持ち主は、大事な柿を勝手に食べている山伏を見つけ、腹を立てて声をかけます。あわてて木の陰にかくれた山伏ですが……
無断で柿を食べたことを素直に謝ることができず、なんとかごまかそうとする山伏の姿を面白おかしく描いた作品です。

鎌腹

怠け者で山へ薪を取りに行こうとしない夫。妻は怒って、鎌を結びつけた棒を振り上げ夫を追い回します。その場は運よく、仲裁人が止めに入り、妻を連れて立ち去ります。一人残った夫は、妻に殺されるより、いっそ自分で死のうと決心し、様々な方法で鎌で腹を切ろうと試みますが……
男のプライドと、自殺への恐怖の間で悩む夫の姿が見どころです。

柿山伏

山での修業を終えて、故郷に帰る途中の山伏は、おなかがすいていまい、おいしそうな柿がなっているのを見つけ、木に登って手当たり次第に食べ始めます。
そこへ見回りにやってきた柿の木の持ち主は、大事な柿を勝手に食べている山伏を見つけ、腹を立てて声をかけます。あわてて木の陰にかくれた山伏ですが……
無断で柿を食べたことを素直に謝ることができず、なんとかごまかそうとする山伏の姿を面白おかしく描いた作品です。

首引

山での修業を終えて、故郷に帰る途中の山伏は、おなかがすいていまい、おいしそうな柿がなっているのを見つけ、木に登って手当たり次第に食べ始めます。
そこへ見回りにやってきた柿の木の持ち主は、大事な柿を勝手に食べている山伏を見つけ、腹を立てて声をかけます。あわてて木の陰にかくれた山伏ですが……
無断で柿を食べたことを素直に謝ることができず、なんとかごまかそうとする山伏の姿を面白おかしく描いた作品です。