公演終了

企画公演「ワキとシテ」第4回

開催日
時間
14:00~15:30
入場料
S席 6,000円 A席 5,000円 B席 4,000円 全席指定

京都は今熊野の阿闍梨が峰入り修行をするため、年少の弟子・松若の家を暇乞いに訪ねます。病気の母の平癒祈願のために同行したいという松若を、阿闍梨は「子どもには難行であり無理だ」と諭しますが、熱意にほだされて供をさせることになります。母一人子一人、名残を惜しんで出立します。
身支度をして大和の葛城山までやってきた一行ですが、一の室のあたりで松若が体調の不順を申し出ます。峰入りの途中で病気になった者には、「谷行」という谷へ投げ落として命を絶つ山伏の掟があり、これを破ることはできません。一行は悲嘆にくれながら松若に谷行を行います。
夜が明けて出立の刻になっても阿闍梨の悲しみは尽きず、一行は松若の蘇生を祈ります。すると役行者が現れて伎楽鬼神がを呼び出します。伎楽鬼神は谷底から松若を助け出して一行に返し、険しい峰を渡って去っていくのでした。
山伏の掟「谷行」を軸に、心理的葛藤を描き出すワキ方の大曲です。本来、観世流ではシテツレの役行者を出しませんが、今回は特別演出となっています。なお「谷行」という掟については、本当に山伏の間で行われていたのかは疑わしいようです。