2015年12月28日 (月) 未分類
横浜能楽堂が、今年2回目の大臣表彰
バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労で
「内閣府特命担当大臣表彰」
横浜能楽堂(公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団)が、バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者として、「内閣府特命担当大臣表彰優良賞」を受賞しました。「優良賞」を受賞するのは、劇場としては全国で初めてです。「文化庁芸術祭大賞」(文部科学大臣表彰)に続いて、今年2回目の大臣表彰です。
この賞は、バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進に顕著な功績があった個人や団体を表彰するもので、「内閣総理大臣表彰」「内閣府特命担当大臣表彰優良賞」「内閣府特命担当大臣表彰奨励賞」の3段階があります。今年は、「内閣総理大臣表彰」1件、「内閣府特命担当大臣表彰優良賞」4件が選ばれました。
横浜能楽堂は、平成12年から、芸術・文化分野における「共生社会の実現」のため、障がい者も、健常者も、一緒に能・狂言を楽しんでもらえるよう、様々なサポートを取り入れた「バリアフリー能」を開催しています。
毎回、公演の前には、各障がい者団体を回り、前回の公演の結果を踏えて、ご意見を伺い、サポート態勢の充実に努めてきました。また、24年度からは、公演後の後、鑑賞した方々に残っていただき「公演内容向上のための意見交換会」を開催し、障がい者の皆さんの生の声を反映するよう努めています。
また、毎回、公演前には、障がい者や支援団体関係者を講師に招き、バリアフリーへの更なる理解を深めるための職員研修を実施しています。
平成26年度の公演で実施したバリアフリー化の内容
・介助者は1名まで無料
・演能中の途中入退場は自由
・ちらし・台本に読み仮名を記載
・ファックス、E-MAILによるチケット申し込みの受付
視覚障がいの方に
・副音声
・触ることのできる能面を展示
・パンフレットの事前メール送信
・点字入りチケット製作
・点字パンフレット、能舞台触図を用意
・点字パンフレットの事前送付
・点字ちらしの配布
・ちらしに読みやすい文字を採用
・ちらしにSPコードを記載
・能楽堂への道案内(能楽堂HP/交通アクセス)
・視覚障がいの方向け施設見学会を実施
聴覚障がいの方に
・台本の用意
・台本の事前送付
・台本に場面の説明を追加
・解説に手話通訳、パソコン通訳
・iPad、ウエアラブル端末等による上演時字幕配信
・聴覚障がいの方向け施設見学会を実施
知的障がいの方に
・パンフレットにイラストを追加
車椅子の方に
・駐車場の確保
・優先席の確保