2014年12月25日 (木) その他
文化庁芸術祭大賞を横浜能楽堂が受賞しました!
企画公演「琉球舞踊 古典女七踊」
関東の公立劇場で初の受賞
優れた芸術的成果に贈られる「文化庁芸術祭賞(文部科学大臣賞)」大賞(舞踊部門・関東参加公演の部)に、11月1日に開催した、横浜能楽堂企画公演「琉球舞踊 古典女七踊」が選ばれ、主催で企画・制作した横浜能楽堂が受賞しました。
公立劇場が受賞するのは各部門を通じても珍しく、京都芸術センターとびわ湖ホールの二例があるだけで、関東参加公演の部では初となります。横浜能楽堂は、2008(平成20)年度には、優秀賞を受賞しています。
横浜能楽堂は、鶴見区を中心として横浜には沖縄県ゆかりの人が多いという地域特性に着目して、沖縄の古典芸能の公演を毎年開催し、独自性の高い企画力で「沖縄でも見ることが出来ない」という声もいただいています。
受賞対象となった「琉球舞踊 古典女七踊」は、11月1日に開催され、戦後の琉球舞踊の歴史と共に歩んで来た7人の大御所の舞踊家が、「女七踊」を1曲ずつ踊りました。出演者は、「人間国宝」の宮城能鳳を始めとして、宮城幸子、玉城節子、佐藤太圭子、志田房子、谷田嘉子、金城美枝子。地謡は、三線の「人間国宝」の西江喜春らが勤めました。琉球舞踊において、琉球王国の士族社会の中で育まれたのが「古典舞踊」と呼ばれる曲の数々。その中でも、中心になるのが「女踊」。「女踊」の中で最高峰とされる七曲は「女七踊」として括られ、高度な技術と精神性が要求されます。
芸術祭賞とは
芸術祭賞が設けられたのは、1947(昭和22)年の第2回芸術祭から。たびたびの変遷を経て、現在は、公演を対象とした演劇、音楽、舞踊、大衆芸能の4部門、作品を対象としたテレビ、ラジオ、レコードの3部門、合わせて7部門となっています。そのうち公演を対象とした各部門には、関東と関西の部があり、原則的にはそれぞれの中から大賞、優秀賞、新人賞が1公演ずつ選ばれます。
文化庁|平成26年度(第69回)文化庁芸術祭賞の決定について(PDF)