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2014年04月30日 (水) 公演情報

この夏、横浜にスイス・ロマンド管弦楽団がやってくる!

ゴールデンウィーク真っ只中、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年はうまく休みが連ならず、3連休だけという方もいれば、28日をお休みにして、4連休を加える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなゴールデンウィークが過ぎて、1か月もすれば梅雨がやってきます。そして、そうこうしている間に夏に突入していきます。

 

7月6日(日)、横浜能楽堂には、スイスからお客様がやってきます。
それは、スイス・ロマンド管弦楽団のメンバー!
お昼は横浜みなとみらいホールにてコンサートを行い、夜にはその中から弦楽四重奏とフルートの5名が横浜能楽堂で演奏します。
まずクラッシックの演奏者が横浜能楽堂の舞台に上がるのが、初めてのこと。
そこで彼らがクラッシックを演奏するだけでなく邦楽の深海さとみさん、藤原道山さんと共演もします。なんと最後の曲では、京都の上七軒の芸妓さん、舞妓さんと一緒に共演しちゃいます!
個人的には、これがとっても楽しみ。かわいいだけでなく、踊りの上手な芸妓さんと舞妓さんで、きっと皆様の目を、心を、楽しませてくれるでしょう。

 

芸妓・舞妓のお二人

 

 

これだけ聞くと、よくある和楽器と洋楽器のコラボレーションね、と思われるかもしれませんが、それだけじゃないんです。

 

これは、学術的な意味もあるのです。
それは日本・スイスの国交が樹立された、今から150年ほど前のこと。西洋化の波がおしよせ、日本にクラッシック音楽が流入してきました。
それから現在に至るまで、日本の音楽家は、和と洋の音楽を融合した音楽を生み出してきました。
その代表的な曲がお正月におなじみ、宮城道雄作曲の「春の海」です。そのほかにも、佐々紅華作曲の「祇園小唄」など、多くの曲が作られてきました。
この公演では、和洋の音楽が融合された曲を演奏し、近代音楽史の一大潮流を舞台上で再現する、という試みなのです。

 

140年の歴史のある舞台で、クラッシック演奏者と邦楽演奏家、そして、芸妓・舞妓が共演する・・・なんて公演、後にも先にもないかもしれません。
ぜひこの夏、横浜能楽堂で日本の音楽史に思いを馳せてみませんか。

 

詳しくは↓
 https://yokohama-nohgakudou.org/schedule/?cat=51&cat2=7&cat3=15&x=51&y=27

 

さきほどの「春の海」について、「和と洋の音楽が融合された曲?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんので、追記します。
日本の音楽の代表格と思われる「春の海」ですが(邦楽曲の有名な曲ではあるのですが)、実は洋楽の要素を取り入れて作曲された曲なのです。
原曲は箏と尺八ですが、バイオリンと箏の演奏もあり、宮城道雄とフランスのバイオリニスト ルネ・シュメー女史との演奏を収録したレコードがフランスやアメリカでも発売されています。

 

 

ぼたん

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