スタッフブログ

2017年12月15日 (金) 日々の出来事

紅葉狩に出かけました

先日の公演「能の花 能を彩る花」能「紅葉狩」では、能舞台上で紅葉が生けこまれて、
まるで深山が現れたようでした。

私も紅葉狩りをしてみたくなり、広尾にある有栖川宮公園に出かけてみました。

昔むかし、学生の頃この公園の中にある中央図書館によく行ったもの。
がっつりレポートに励むはずが食堂でカレー食を食べてコーヒーを飲んで、
なぜかまったりで一日が終わってしまったほろ苦い思い出が蘇る晩秋の小道。

池のほとりの木々は見とれるほどに見事に紅葉しています。

大きな公園は日本庭園を模しているため、たいてい立派なお池がありますね。
横浜能楽堂のおとなりの掃部山公園にも池があるのをご存じですか?
桜の季節は池に花びらが浮かび美しい眺めになります。

公園をぐるりとのぼりきったあたりには、立派な銅像があります。

馬にまたがった勇ましいこの方は、有栖川宮熾仁(ありすがわのみや たるひと)親王(1835-1895)。
この公園の主のよう!
日清戦争などに武功があった方と、横の看板にありました。

ちなみにこの熾仁親王の異母弟である有栖川宮威仁親王(ありすがわのみや たけひと)の夫人・前田慰子(まえだやすこ)は、横浜能楽堂のもともとの所有者である前田斉泰の孫なのです。
第14代加賀藩主・前田慶寧の四女にあたります。
思わぬところで、横浜能楽堂とつながりが発見できてうれしくなりました。

広尾は周辺に各国大使館が点在するインターナショナルな街でもあります。
帰り道にナショナル麻布スーパーマーケットに不時着サンタさんを発見、あらら・・・。

みなさま、素敵なクリスマスを!

rdzv2017

2017年12月07日 (木) 未分類

横浜能楽堂 和の楽しみシリーズ 施設見学会付ワークショップが始まります!(シリーズその三)

一閑張り ワークショップ(建物や内装見学会付)

 

竹カゴや紙製品に和紙を何層も貼り重ね、その上に古布や和紙などを重ね柿渋を塗った一閑張り。日常使いできる便利な平ざるをつくります。

 
定員に達しましたので受付を終了しました。

日 時:平成30年3月16日(金)

1回目10:00~12:00(受付9:30)

2回目14:00~16:00(受付13:30)

内 容:一閑張りの 平ざるづくり

案内役:一閑張り つくること by 利

持ち物:エプロン

 

一閑張りとは・・・

古くから日本に伝わる伝統工芸です。竹カゴやざるに和紙を貼り重ね、柿渋を塗り仕上げます。柿渋には、防虫防腐・撥水効果があると言われており、また、日にあてることにより、アンティーク風にあめ色に変色し味わいが増します。

 

ワークショップの内容・・・

竹の平ざるに下張り用の和紙を貼り、さらに3月の季節にふさわしい和紙を貼り重ねます。

仕上げの柿渋は、ご自宅で塗って乾かしていただきます。

左から順にざるに紙を張り重ねたもの

(ワークショップ当日は形状が平ざるとなります)

 

案内役より・・・

一閑張りには、穴の開いた竹カゴやざるなどの身近なものに手を加え、丈夫にして大事に使うという、日本のよき心があります。書き損じのお習字も、穴の開いたお着物も、お子様のお手紙も、竹カゴやざるにどんどん貼ってうんと素敵に生き返らせましょう。

作品づくりにあたっては、古き良きものや自然な風合いを大事にすること、素材ひとつひとつと見つめ合いながら、できる限り天然で本物の素材を使うことにこだわっています。

ブログ http://richeriche.tumblr.com

一閑張り つくること by 利 作品の一例です

 

参加費: 各回1,500円(横浜能楽堂友の会会員は1,300円)

定 員: 各回15名  会 場: 横浜能楽堂第二舞台

申込方法:電話またはご来館で、

平成29年12月5日(火)午前10時より、先着順に受付

主催・申込先:横浜能楽堂(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)

電話:045-263-3055  住所:横浜市西区紅葉ケ丘27-2

※応募者が10名に満たないワークショップは開催しない場合がございます。

※一度お支払いいただきました参加費は返金いたしかねますので、ご了承ください。

 

はぜの木

2017年12月07日 (木) 未分類

横浜能楽堂 和の楽しみシリーズ 施設見学会付ワークショップが始まります!(シリーズその二)

和綴じ本 ワークショップ(バックステージ見学会付)

 

西洋の製本技術とは異なり、和紙を絹糸で綴る技法の和綴じ本。仕上げの「四つ目綴じ」を楽しく体験し、自由帳2冊をつくります。

 
定員に達しましたので受付を終了しました。

日 時:平成30年2月26日(月)

1回目10:00~11:30(受付9:30)

2回目14:00~15:30(受付13:30)

内 容:和綴じの自由帳づくり

案内役:水谷和本堂職人 水谷 恭子・水谷 葵

持ち物:糸切用のはさみ

 

和綴じ本とは・・・

和紙を絹の糸で綴る製本の技法です。

近年はあまり目にする機会がありませんが、能のおけいこでは、「謡本(うたいぼん)」として、現在も製本・出版されています。

観世流特製一番本(大成版)  写真撮影:田村民子

 

ワークショップの内容・・・

表紙と和紙の本文用紙を絹の糸で綴ります。糸のはじめを玉留めすることなく固定し、1本の糸を一度も切ることなく、「四つ目綴じ」という技法で仕上げます。表紙の色の異なる2冊の自由帳をつくります。和綴じの謡本にまつわる、普段は聞くことのできないお話しも、お楽しみいただけます。

 

 

案内役より・・・

能の観世流宗家の謡本を代々製作しています。江戸初期から謡本製作を行っている職人の家系です。神田にある「檜書店」という謡本の版元から注文を受け、現在は四代目の妻の恭子と四女の葵がメインで製作をしています。

和綴じの謡本の大きな特徴は、糸で綴じられた独特の姿にあります。綴じる糸は、なんということもなさそうに見えるのですが、実はとても手間がかかっています。絹糸を染め、拠り、そして糊付けをし、干しています。糊のおかげで糸が絡みにくくなり、光沢も出ます。

謡本をお手に取ることがありましたら、じっくりと眺めて、人の手が時間をかけて作ったあたたかみを感じてください。

水谷和本堂 水谷恭子・葵 写真撮影:田村民子

針と糸で一冊ずつ綴じていく謡本 写真撮影:田村民子

 

協力:檜書店

檜書店ホームページ https://www.hinoki-shoten.co.jp/

 

参加費: 各回1,500円(横浜能楽堂友の会会員は1,300円)

定 員: 各回15名  会 場: 横浜能楽堂第二舞台

申込方法:電話またはご来館で、

平成29年12月5日(火)午前10時より、先着順に受付

主催・申込先:横浜能楽堂(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)

電話:045-263-3055  住所:横浜市西区紅葉ケ丘27-2

※応募者が10名に満たないワークショップは開催しない場合がございます。

※一度お支払いいただきました参加費は返金いたしかねますので、ご了承ください。

 

はぜの木

2017年12月07日 (木) 未分類

横浜能楽堂 和の楽しみシリーズ 施設見学会付ワークショップが始まります!(シリーズその一)

匂い香 ワークショップ(本舞台見学会付)

天然の香料を自由に混ぜ合わせて、世界にひとつだけの匂い香を作ります。たんすやバッグに入れて香りを楽しめます。

 

定員に達しましたので受付を終了しました。

日 時:平成30年1月23日(火)
1回目10:00~11:30(受付9:30)
2回目13:30~15:00(受付13:00)
内 容:オリジナルの香りの匂い香づくり
案内役:香老舗松栄堂
持ち物:筆記用具

 

 

匂い香とは・・・
火を使わず室温で香るように調合されたお香なので、最も手軽に楽しめます。匂い香を袋に入れたものが匂い袋です。お部屋飾りや衣裳のアクセントとしてもお使いいただけます。

 

 

ワークショップの内容・・・
最初にお香の原料や種類などのお話をいたします。
その後、天然の香料を自由に混ぜ合わせてオリジナルの香りづくりをお楽しみいただきます。
できあがった香りは、世界にひとつだけ。巾着袋に入れて完成です。

写真撮影:松栄堂

 

 

案内役より・・・
松栄堂の創業は今から300年ほど前。丹波篠山の里長であった畑六左衛門守吉が、商いの道を興した「笹屋」に始まります。御所の主水職を勤めた3 代目守経の頃「松栄堂」として本格的に香づくりに携わりました。以来12 代目に至る今日まで、一貫して薫香製造を生業としてまいりました。
伝統に培われた豊かな経験値・情報力・技術力……そこから生み出されるのは宗教用の薫香をはじめ、茶の湯の席で用いる香木や練香、お座敷用の高級線香や手軽なインセンス、匂い袋など。
また、出版やワークショップなど、様々な文化活動を通じて、香り文化の継承と発展にも取り組んでいます。
香老舗松栄堂ホームページ http://www.shoyeido.co.jp/menu.html

写真撮影:松栄堂

 

 

参加費: 各回1,500円(横浜能楽堂友の会会員は1,300円)
定 員: 各回15名  会 場: 横浜能楽堂第二舞台
申込方法:電話またはご来館で、
平成29年12月5日(火)午前10時より、先着順に受付
主催・申込先:横浜能楽堂(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
電話:045-263-3055  住所:横浜市西区紅葉ケ丘27-2
※応募者が10名に満たないワークショップは開催しない場合がございます。
※一度お支払いいただきました参加費は返金いたしかねますので、ご了承ください。

 

はぜの木

2017年11月06日 (月) 未分類

八角窓から見えるものは・・・

横浜能楽堂に、八角形の窓があるのをご存知でしょうか?

場所は1階ロビーから2階展示廊に登る階段の途中にあります。

窓の機能といえば通常は、採光と通風ですが、その他に「壁を通して風景を見る」という機能があります。例えば茶室では、窓に取り付けられた障子を開け放つことで、窓枠に切り取られた風景を楽しむことができます。
横浜能楽堂の階段の途中にある八角形の窓は、あまり日当たりのよくない中庭に面しているため採光のためではなく、ガラスは嵌め殺しになっているため通風のためでもありません。風景を見るという機能のために設計された窓なんだろうなあ~、と思います。
では、どんな風景を見ることができるというと、小さなスペースの中庭に植えられた竹を見ることができます。中庭側から八角形の窓を見ると写真のようになっています。

さらに、その窓に入っているガラスは、横浜市のハママークの摺りガラスになっています。八角形の額縁と摺りガラス効果によって、とても平凡などこにでもある竹が、なんだか特別な竹のように見えて、階段を上る楽しみとなります。

この八角形の窓は、明治8年に根岸に建立され、大正8年に染井に移築され、平成8年に横浜に移築・復原された能舞台のある能楽堂への、設計者からの8つながりのプレゼントなのでは・・・と妄想しています。

横浜能楽堂にお越しの際には、2階へ登る階段の途中で足を止めて、八角形の窓にもご注目くださいませ。

 

はぜの木

2017年10月28日 (土) 日常

真夜中のチョコレート

一雨ごとに秋が深まっていくようです。
健康診断の結果、非常に運動不足だったので、重い腰をあげて夜の散歩をはじめました。
でも最近雨ばかり降るので、まだ一日しか歩いていません。
残念だなあ、にやり。

雨といえば、ペトリコール(英:Petrichor)ってご存知ですか?
前に新聞記事に載っていて気になっていたのですが、
要約すると「一言では言い表せないけれど、雨が降った時のあの匂い」
だそうです。
あの匂い好きとしては、見逃せない単語でした。
“ペトリコール”という言葉の響きもお気に入りです。
《無性にペトリコールって言いたいシンドローム》と勝手に名付け、時折こっそり呟いています。

ペトリコール然り、日本語の“いただきます”然り、一言では訳せない言葉が世界にはたくさんあると聞いて、言葉は面白いなぁと思いました。
日々、(英俳優のエディ・レッドメインが素敵すぎて)「英語の勉強がんばるぞー!」と思うのですが、そして英語の本を買ってはみるのですが……ごにょごにょ。
いつも海外旅行は熱いハートで乗り切るタイプです。

さて、赤レンガ倉庫のオクトーバーフェストで散財したところから始まったわたしの10月ですが、
あっという間に月末となり、もはや今年が終わる……と思い始めました。
もうすぐハロウィンですね。
昭和の家庭に育った為、若干乗り遅れ気味ですが、ジャック・オ・ランタンには多少憧れています。かぼちゃは美味しくて偉大だ。
もっぱら食欲の秋を過ごしています。

読書の秋と洒落こんでみても、本に出てくる食べ物が食べたくなります。
ちなみに昨夜はパンの耳(かため)が食べたくなりました。
自分に甘いので、真夜中のお菓子あるいはお酒タイムが始まってしまうのが常。
今夜は雨が止みそうなので、やはりそろそろ歩かねば……。


あまりに能楽堂と関係がない内容になってしまった為、
最後に、昨年の今頃に撮影した能楽堂正面玄関前の坂の写真をどうぞ。

 


寒くなってまいりましたので、どうぞ皆様、風邪をひかれませんよう暖かくしてお過ごしください。
そろそろ紅葉坂のもみじが染まりはじめる頃です。

 

もんろう

2017年09月23日 (土) 日々の出来事

ヨコハマトリエンナーレの展示を見てきました

横浜在住21年目になる私ですが、今まで一度も見に行ったことのなかったヨコハマトリエンナーレ。
満を持して(?)見に行って参りました!

今回私が訪れたのは横浜美術館の展示。 美術館の外壁も一つの作品になっていて、いつもの横浜美術館とはちょっと異なる雰囲気になっています。
中に入るとすぐ目に飛び込んでくる巨大なオブジェは、力強い雰囲気を放っていて圧倒されました。
この先にたくさんの素晴らしい作品が展示されていたのですが、すべて書いてしまうとネタバレになってしまうので、ここからは私が展示全体を見て感じたことを述べたいと思います。
 
今回のトリエンナーレのタイトルは、「島と星座とガラパゴス」。
展示を見る前はなんだか神秘的な響きを持つタイトルだなあ、くらいにしか思わなかったこのことばですが、展示を見た今、それが何を言いたかったのかがすっと腑に落ちるような、そんなタイトルだと感じました。

一人の作家さんの作品が集まって作られる「島」、そしてそこを巡る私たちの軌跡や、作品を見て、それらを繋げて意味を持たすことが「星座」。
そうやって作品を見ていくことによって、無意識に「ガラパゴス」になってしまった私たち自身の世界をもう一度開いていく、無意識に「ガラパゴス」になってしまったことに気づかされる、そういう展示なのかなと思いました。
そうやって考えるとこの展示会を横浜でやる意味も見えてきて、なるほどつながるなあと思いました。
展示の中には私にはまだ理解できないようなものもたくさんあって、それらが分からないことがとっても悔しかったし、私もやっぱりガラパゴスなんだと思い知らされました。

長々と書いてきてしまいましたが、全体的にキャッチ―な作品も多く、写真撮影もできるので今流行りのインスタ映えもする楽しい展示会でした!
三年に一度の特別な展示会、皆様もぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

ヨコハマトリエンナーレ2017

まる

2017年08月19日 (土) その他

横浜能楽堂見学会<山の日スペシャル> ご参加ありがとうございました!

8月11日(金・祝)の特別施設見学会<山の日スペシャル>に、雨天にもかかわらず、横浜能楽堂までお越しいただきましてまことにありがとうございました。
昼の部140名、夜の部84名と、見学会としては過去最多の皆さまにご参加いただきました。特に昼の部では、鏡の間での揚幕体験や楽屋での装束見学が大変混み合い、「よく見えなかった」というお声がありましたこと、お詫び申しあげます。

アンケートにも多くの方にご協力いただきありがとうございます。2つの項目の集計結果とご意見・ご希望についてご紹介いたします。日本の伝統文化や能・狂言へのご関心の高さをあらためて実感いたしました。皆さまのご期待に添えますよう、いただきました貴重なご意見は今後の企画の参考にさせていただきます。
Q.この見学会にどんな事を期待して来られましたか?(n=185 複数回答)

Q.今後、公演以外にどのようなプログラムに参加したいですか?(n=185 複数回答)

Q.その他、ご意見・ご希望などございましたらご記入下さい。(自由回答)

・とても面白かったです。もっと日本の伝統を、日本人に広め伝えられたら良いなと思います。今はむしろ外国人の方々が興味を持って来られることが多い気がしますので、もう一度参加したいです。今度は空いているときに、公演にも是非来ます。(30代男性)

・今回の見学で、横浜能楽堂がとてもユニークな建築であるということを知り、このような文化財がある所に住んでいてとてもよかったなと思いました。(20代女性)

 

なお、横浜能楽堂では、毎月第二木曜日10:00~11:00に無料の施設見学会を開催しております。

(事前予約不要)

平成29年度の予定は次の通りです。どうぞご参加くださいませ。

(10名以上でご来館の場合は、あらかじめご連絡ください。045-263-3055)

施設見学日

平成29年9月14日(木)、10月12日(木)、11月9日(木)、12月14日(木)

平成30年1月11日(木)、2月8日(木)、3月8日(木)

 

はぜの木

 

2017年08月16日 (水) 日々の出来事

職場体験2017

高校1年生の生徒さん2名が、この夏、横浜能楽堂に職場体験に来てくれました。

 

この職場体験は高校生のキャリア教育の一環として横浜能楽堂が受入れをしており、今年で3年目になります。今年の高校生は、どのように能楽堂の仕事を感じてくださったのでしょうか? レポートをご紹介します。

——-

暑い日が続きますが、皆様はどうお過ごしでしょうか。

 

私たちは8月5日(土)に行われた「横浜能楽堂講座 人間国宝・山本東次郎先生の『狂言の時間』」と8月7日(月)から行われた「こども狂言ワークショップ~入門編~」のお手伝いをさせていただきました。

 

5日はプログラムの配布と場内警備※を担当しました。お客様をお出迎えする立場となるのは二人とも初めての経験だったためとても緊張しましたが、職員の方々のサポートもあり無事終えることができ、貴重な体験となったと感じております。

※客席内に座ってお客様や舞台進行に目を配る役目です

<プログラムを落とさないようにお子さんには目線を合わせて配ります>

また、「狂言の時間」の中で東次郎先生がおっしゃっていた「狂言は暴力や物を壊すシーンなどの醜いものをできるだけ美しく見せようとする」という言葉は、私たちにとってとても新鮮で印象深いものでした。

 

終演後に、歴史ある狂言面を間近で見ることができたのも、貴重な体験の一つです。

 

7日は、9月2日に行われる特別公演「左右左」という舞台のリハーサル会場の準備をお手伝いした後、「こども狂言ワークショップ 入門編」の受付と記録を担当しました。

 

「左右左」会場準備を通して一つの舞台にも沢山の方々の思いや働きが詰まっていることを感じることができ、その後のリハーサルの見学では演者さんの迫力に圧倒されました。特に、人間国宝である大倉源次郎さんの小鼓の演奏は空気を変えるようでとても心に響くものでした。より多くの人に観ていただきたいと思います。

 

「こどもワークショップ」では私たちよりも年下のお子さんたちが一生懸命お稽古を受けており、この中から次世代を担う演者さんが生まれるのかもしれないと思うと、感慨深いものがありました。もっと多くの若い人にワークショップに参加していただき、狂言を知ってもらうきっかけになったらいいなと思いました。

 

この2日間で今まで関わることのできなかった職種の方々にお会いでき、私たちの成長に繋がったと思います。横浜能楽堂でしかできない体験を沢山させていただくことで古典芸能への興味も深まり、更に色々な舞台に足を運んでみたいと感じました。

 

2日間様々なサポートをしてくださった職員の方々にとても感謝しております。

 

本当にありがとうございました。

 


Nさん、Mさん、2日間どうもありがとうございました。とくに「左右左」のリハーサル会場の準備では、広いスタジオにリノリウムを敷いてテープを貼る作業に一生懸命取り組んでいた姿が印象的です。

 

<リノ敷きは実はけっこうな肉体労働です>

 

機会があったらまた能楽堂に遊びに来てくださいね!

 

RDZV2017

 

2017年08月15日 (火) 公演情報

「能舞台とコラボ」PartⅠ

残暑お見舞い申しあげます

みなさん、「AIR」をご存じでしょうか?
空気? ゲームソフト? 飛行機?
いいえ、ここでは....
アーティスト・イン・レジデンス(Artist in Residence)
アーティストが一定期間その場所に滞在して創作を行うことを言います。

横浜能楽堂ではあまりなじみのない言葉かもしれませんが、
現在、ニューヨークからルカ・ヴェジェッティさんをお招きして、
ジャパン・ソサエティーとの共同制作作品「SAYUSA-左右左(さゆうさ)―」
の創作が行われています。

 

 

横浜能楽堂の主催公演では初めてのコンテンポラリーダンス。
演出・振付のルカさんが、能舞台の特色を活かしながら、
日本を代表する3人のダンサーの表現力を最大限に引き出し、
そこに能の音楽と子方(能の子役)の言葉を織り込んで、
独特の空間が生み出されています。

 

ⓒTerry Lin

 

能舞台の上でダンサーが動くことで感じられる空間。
音の広がりが醸し出す独特の空間。
音と動き、それぞれの空間が融合して、
これまでにない世界が広がります。

 

♦公演情報♦
横浜能楽堂+ジャパン・ソサエティー共同制作作品
「SAYUSA-左右左(さゆうさ)-」

【日時】2017年9月2日(土)14:00開演(13:00開場)
【会場】横浜能楽堂 本舞台
【プログラム】
新作ダンス「SAYUSA-左右左(さゆうさ)-」
笠井叡、中村恩恵、鈴木ユキオ
長山凜三、藤田六郎兵衛(能管)、大倉源次郎(小鼓)
お楽しみに!

 

トラ子

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