スタッフブログ

2015年03月21日 (土) 未分類

お水取りに行ってきました!

先日、奈良へお水取りに行ってきました。

お水取りは正式名称を十一面悔過といい、修二会とも言われています。

毎年3月1日~15日まで東大寺の二月堂で行われ、お水取りが終わると春が来ると言われます。毎年この時期になると、春の風物詩としてニュースなどにもよく取り上げられます。

この行方は古代に始まってから1200年もの間、絶えることなく続けられているそうです。

 

11名の選ばれし練行衆と呼ばれるお坊さんたちが、15日間休むことなく、行を行い続けます。実際にはすでに2月から別火などをして準備が始められますが、二月堂に上がって行を行うのが、3月1日から。

 

一番有名な行はお松明と呼ばれるもので、「お水取り」といえば一般的に想像するのがこれ。観光客もこれを目当てにぞくぞくと集まってきます。

私が行った14日は19:30からお松明だったのですが、18:00に行った時にはすでに人がいっぱいで、お松明を見やすい位置には到底食い込めず、見にくい場所からしか見えませんでした。。。
その場所から必死に撮った写真がこれ↓

この火の粉を浴びると一年健康で過ごすことができると言われます。

お松明

 

かなりの量の観光客は、この「お松明」を見ると帰っていきます。

でも、本当のメインは、もっともっと後。

堂内で初夜・半夜・後夜の行法と続いていきます。私はそれを目当てに二月堂の「局」と呼ばれる場所に移動。

練行衆たちが行を行う内陣。その外側の格子で隔てられ廊下のような場所を外陣。そしてさらに格子の外側が私たちのいる「局」です。その局が四方にあり、そこからか行を垣間見えるようになっているのです。

 

そこで垣間見る、漏れ聞く行の姿・声・音はとても神聖で、そこにいるだけで身が清められるようでした。また、東大寺の力強く、どっしりとした大きさが、姿から、声から、また五体投地などの音から感じられるようでした。

 

特に、興味深かったのが、「達陀」という行。

達陀帽というかぶりものをつけ、松明を持って跳んだり、走ったりしているように見えましたが、所作が独特で、日本のものというよりは、なんとなく西アジアの香りがするようなものでした。

はっきり見えないからこそ、余計に神秘的に見えるのかもしれませんが、神秘的、幻想的で、脳裏にその光景が焼き付いて離れません。

 

「達陀」が終わると、練行衆たちは下堂し、私もそれを見送ると宿に帰ることにしました。もうその頃には夜中の0時を回っていました。

真夜中の凍てついた空気の中で、二月堂の灯篭は美しく、凛と輝いていました。

 

二月堂の様子

ぼたん

トップにもどる