スタッフブログ

2019年05月03日 (金) 日々の出来事

桜の「作り物」

横浜では桜もすっかり新緑となりましたが、東北では満開のようですね。

実は横浜能楽堂の桜も今満開です。

というのは、「作り物」の桜がきれいになったのです!

 

「作り物」とは、一般的に使われる「模造品」「まがいもの」の意味ではなく、能や狂言で使用される松や鐘などの大道具のことを指します。

鐘や舟、大宮と呼ばれる「作り物」などは、上演の際に、出演者が竹でできた枠組みを組み立て、ぼうじと呼ばれる布で巻いたり、きれいな布をつけたりして作ります。松や桜、牡丹など木の「作り物」については、おおよそそのままで使用します。

 

↓こんな竹の枠組みを組み合わせたりしています。真ん中下にある白い布が「ぼうじ」です。

 

 

横浜能楽堂では、元々桜の木の「作り物」を所蔵していたのですが、花びらが色あせてしまい、5月25日に狂言「花盗人」で使用するということで、花びらを直してもらい、こんな風にきれいになりました。とっても華やかになり、嬉しい限りです。

 

 

桜の魅力に見せられてつい盗んでしまった僧のお話・狂言「花盗人」。

桜の「作り物」も出てきますので、ぜひ見に来てください。

公演詳細は↓

https://yokohama-nohgakudou.org/schedule/

 

ぼたん

トップにもどる