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2014年09月12日 (金) 未分類

一冊の本

蝉の声、トンボが飛び交う季節・・・。
日差しが和らいだある日、久々に本でも読もうかなと・・・。
気楽に手に取ったもの。
それは半世紀も前にマンガ離れのきっかけ(所どころ挿絵が入っている)を
作ってくれた本。
タイトル「曽呂利新左衛門(そろりしんざえもん)」
実在の人物か? 諸説あり不明!
頓智頓才(1休さんが有名ですが)の持ち主。
曽呂利の名、由来は刀の鞘(さや)師を業とし,鞘に刀がソロリと入ることから
〈曾呂利〉と呼ばれた茶人。
内容の一部を紹介!!

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豊臣秀吉のおそば近くで、話し相手などを務めていたある日、
たいそう新左衛門をほめ、ほうびを与えることにしました。
ほうびとして大金など欲しがらず、「お米を1粒欲しい」と言いました。
ただし、「きょうは1粒ですが、明日はその2倍の2粒・・・、というように
毎日倍にして、一ヶ月間欲しい」と言ったのです。
秀吉「なんと欲のないこと!!」
秀吉は、たいそう喜んで、その申し出を受け入れました。
ところが、 日を追うごとにあげなければいけないお米はどんどん増え
約束の30日目は536868864粒で、1日目から30日目まであわせると、米俵で450俵、石高で180石になってしまいます。
ちょっとしたほうびのつもりが、こんなにたくさんのお米をあげることになってしまうとは!!
気づいた秀吉、あやまって別のほうびに代えてもらったということです。
このお話むかし数学で習った「等比数列(とうひすうれつ)」という考え方を
取り入れたものかなと思います?が・・・。
なかなか頓才に優れているとは思いませんか?
その他、いくつもの頓智頓才ばなしが書かれおり、 読むことで“空想の世界”に引き込まれ、あっという間に読み終わりました。

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興味のある方、おもしろい内容が書かれているので是非読んでみてはいかがですか? “宣伝ではありませんよ!!”
これからの季節、食べるもよし。運動よし。鑑賞(特に能楽鑑賞)よし。読書よし。
みなさまも何かトライしては、いかがでしょうか。
(ターニヤ)

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